ここでは、作曲のやりかたではありませんが、知っておくと便利な、
テクニックあれこれを、紹介していこうと思います。
■大文字小文字は関係ない諏訪さんも、以前に書いてましたが…。
MSXでは、基本的に、大文字と小文字は、関係ありません。
小文字で打ちこんでも、LISTを見ると、ちゃんと、大文字になっています。
なので、どっちで打っても大丈夫です。
■ファンクションキーRUNするとき、いちいち「R」「U」「N」と打ち込んで、エンターキーを押すのが、
わずらわしい場合は、
「F5」を押してください。
そうすると、「RUN」+「ENTER」と、同じことになります。
(つまり、そういう文字が、「F5」に登録されている、ということです)
ほかにも、「F4」には、「LIST」が、
「F7」には「LOAD"」が、登録されています。活用してみてください。
■プログラムを消すにはプログラムをぜんぶ消したい場合は、
「NEW」と打って、エンターキーを押すと、プログラムがすべて消去されます。
(「LIST」と打っても、出てこなくなります。
あ、ちなみに、ファイルを消す、という意味ではありませんよ)
これで、いちいちリセットしなくても、よくなります。
「NEW」するときは、一気に消えてしまうので、気をつけてください。
■プログラムを1行だけ消すにはたとえば、10行から30行まであるプログラムの、「20行」だけを消したい場合は、
「20」とだけ打って、エンターキーを押してください。
すると、空行が入力されたことになり、20行ごと、消えます。
(LISTで確認すると、10行と30行だけ残ります)
■スクリーンモードMSXには、いくつかの画面モードがあり、
基本的にみなさんが使っている画面は、「SCREEN1」というモードなのですが、
「SCREEN0」(スクリーンゼロ)と打って、エンターキーを押してみてください。
すると、いったん画面がきれいになり、
そこから、文字をうつなり、LISTを出すなりしてみると、
文字間隔が、さっきよりも、いくらか詰まっていることが分かります。
「SCREEN0」とは、要するに、そういう「文字を、ぎゅっと表示するモード」
のことです。
1画面に、たくさん文字を出せるので、長いプログラムになってきたときは、
このモードが、便利だったりします。
元に戻したいときは、「SCREEN1」(スクリーン1)と打って、エンターを押すと、
元のゆったりした感じに戻ります。
「SCREEN0」と「SCREEN1」、どっちでもプログラムは打てますし、
切り替えても、プログラムが消去されたりすることはありません。
やりやすいほうを、使ってみてください。
■行番号について------------------------
10 _MUSIC
20 A$="CDEFG"
30 PLAY#2,A$------------------------
とかありますが、別にこれは、10ずつ空けなければいけない、という決まりはなく、
例えば、20行と30行のあいだに、新しい行を足したいなあ、というときは、
「25」という行番号を、追加したりするのです。
(つまり、のちほど、新しい行を追加する可能性も考えて、
あらかじめ、10ずつ、あけておくのが便利、というわけです)
なので、別に、100あけても、1000あけても、かまいません。
(行番号は、60000ぐらいまで、使えます)
プログラムは、ただただ、若い番号順に、実行されていきます。
なので、「ここには、行が、のちほど、たくさん入ってきそうだな」
というところには、
あらかじめ、番号を、ぐんと空けておくのが、いいかもしれません。
(諏訪さんの「象の2度寝」も、「PLAY#2」の行だけ、100行に、なってますね)
■A$とか、B$とか。「A$」とか「B$」とか(変数といいます)は、別に、AやBでなくても、
どんなアルファベットでも、いいです。
つまりは、「音符を入れておく空き箱」のようなものなので、
好きな名前をつければいいのです。
(あとの「PLAY#2」のとこと、統一されてないとダメですが)
「$」だけは、おしりにつけるのが、いちおう決まりですが、
その前は、どんなアルファベットでも、2文字までなら、OKです。
○ AA$
○ XY$
× ZZZ$
また、2文字目は、数字でも、OKです。
○ C1$
○ S3$
× 6K$
なので、僕の場合は、わかりやすいように、
例えば、ギターのメロディなら「G1$」「G2$」とか、
オルガンのメロディなら「O1$」「O2$」とか、
そんな風に、名前をつけています。
(短い曲なら、「A$」とか「B$」とかでも大丈夫なのですが、
長い曲になってくると、どんどんメロディが増えてきて、
ややこしくなってくるので)
■LISTのつかいかた「LIST」と打つと、リストがずらっと出ますが、他にも、
・「LIST 30」と打つと、30行のみ、リストが表示されます。
(ない番号を指定すると、エラーになります)
・「LIST 30-50」と打つと、30行から50行までのリストが、表示されます。
・「LIST 30-」と打つと、30行以降のリストが、表示されます。
・「LIST -50」と打つと、50行までのリストが、表示されます。
ピンポイントで、プログラムを直したいとき、便利です。
■「'」について「'」は、注釈記号、というやつです。
プログラムの合間に、注釈をはさんでおきたい場合などに、使います。
例えば…。
------------------------
10 _MUSIC
20 A$="CDEFG"
30 '●●プレイ
40 PLAY#2,A$------------------------
みたいな感じです。
つまり、「'」をつけると、その行(この場合だと、30行)は、
「意味なし行」になります。
ひらがなを書いても、なにを書いても、エラーはでません。
まあ、長いリストのなかに潜ませる、「ふせん」みたいなものです。
これも、プログラムが長くなってきたとき、便利ですよ。
■「Syntax Error」についてプログラムをやってると、当然エラーがあれこれでてくるわけですが、
エラーメッセージにも、なにやらいろいろあります。
「Syntax Error」とか、「Type mismatch」、などなど…。
これらのうち、「Syntax Error」というのを見かけることが、
最初のうちは、多いかと思いますが、
これは、「スペルミス」というような、ことです。
つまり、一番シンプルな、「うち間違い」。
んで、そのほかのエラーの場合は、例えば、値が大きすぎたり、
行が長すぎたり、などなど、スペルミス以外の、エラーです。
まあ、「Syntax Error」は、比較的、見つけやすいエラー、
ということです。
■ファイルをずらっとディスクに入ってるファイルをすべて表示させるには、
「FILES」と打って、リターンキーを押します。
すると、ずらっと、ファイルが表示されます。
ちなみに、SAVEのときに、つけられるファイル名の長さは、
「8文字+拡張子3文字」が最大です。
つまり「yorokika.mus」とか、そんな感じです。
(音楽ファイルのときは、「mus」という拡張子をつけるのが
慣例です)
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思いつくまま書きましたが、
ほかにも、「こんなことで困ってる」などあれば、
コメント欄に、書き込んでくださいませ!